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2022年01月13日。長富蓮実ちゃんはデビュー10周年を迎え、同時に第二回長富蓮実プチオンリー『蓮実はまだ16だから』が開催されることが決定しました。
そのイベントにて、私東空とりなは少しでも賑やかしたい思いで本を頒布することを決意し、前々から温めていたサークル名『イカサマの詰め合わせ』として参加することにしました。
2022年05月05日。アイマスオンリーイベント『MyBestFriends13』にて、『蓮実はまだ16だから』が開催されました。
イベントは大盛況を迎え終わりました。
当初からイベント終了後に通販をする予定でしたので、通販ページ:BOOTHを用意しました。
そして私は匿名メッセージサービスを使っていなかったことを思い出し、感想を受け付けるフォームを製作しました。
イベントについて何度もツイートをしました。
また、感想への返信をツイッターでしてほしい人もいるだろうなと思いましたので、ツイッターでしたツイートのまとめをここに貼っておくことにします。
min.t:小説『長富蓮実とあたし』まとめ
イベントで頒布した小説『長富蓮実とあたし』の解説ページです。
A6/カバー付き文庫本/本文144P
昭和レトロって流行ってる。あたしは映える写真が撮りたくて、レコードプレーヤーを買った。友達にまだレコードを聴けてないって言ったら、場が白けたから、やっきになってレコードを買うことにした。そんな中でレコードショップの一覧に載っていたのは長富蓮実というアイドルで――(「#長富蓮実」より)
2021年に長富蓮実が現れたらどうなるか。長富蓮実のファンの在り方を描いた短編集。
#長富蓮実/幼馴染は蓮実ちゃんカット/輝いて謎めいて清純派/置き去りの青春/マイナス27等星に照らされて/三歳さんは蓮実親衛隊/十二月の雨
あとがきに収まらなかった感情や出来事などを書き纏めました。
2022年01月13日にイベント告知があって、絶対参加したい! と思ったものの、長富蓮実ちゃんで本やグッズにできそうなものを作ったことがないので「詰んだ!」となりました。
でもどうしても賑やかしたくて、夜にお酒を飲みながら妹にしゃべっていたら、不意に『#長富蓮実』のネタが湧いてきて「今思いついた! あのねこういう話を……」「しゃべるな。今から書け。書いてから見せろ」と言われて書き始めました。
そして『長富蓮実の同人誌』が『たくさん=四種類以上』あったら嬉しいなと思って、イベントに『30Pの本を四種類×20部持ち込みます!』と宣言しました。
そのあと金銭的に厳しいことを悟って『100P以上の本を一種類にしよう。でも可能な限り厚くする方向で……』と考えてたら、なんかネタが四本から七本に増えてました。
一番最初に思いついた話かつ、一番スムーズに書けた話です。表題『長富蓮実とあたし』感が一番強いし、コンセプト的にはこんな感じの話とサイズ感をたくさん書きたかったです。他の話はあまり長く書けなかったのがちょっと心残りかな。書けてるだけで百点の気持ちで収録しましたが。
やっぱり2021年に長富蓮実を召喚するなら、こういう女の子が見たいよねという思いが強かったです。思春期女子に対するイメージが少し古いので、最初恥ずかしいというか、いや別に好きじゃないし、みたいな態度を取る女の子になりました。
キャラクターの名付けはフィーリングですが、それはそれとしてデレマスの衛藤美紗希ちゃんは好きです。
この話を書くにあたって、インスタを使っているフォロワーにタグってどうつけているのか、いくつつけているのかを訊きました。美咲ちゃんは六個くらいでしたが、少ない方らしいです。私がインスタを使わないので、つけ方がわかりませんでしたね……。
ちなみにこの話の表紙を作るためにインスタ登録して画面をスクショしましたが、結局使いませんでした。
話を書いているうちに作中での歌の歌詞を考えなきゃいけないことに気が付き、相当苦悩しました。というのも私は音数を揃えた詞は全く書いたことがないので……誰かに依頼しようか真剣に悩みましたが、三日ほど悩んだらなんかスルッと出てきました。ひょっとして私凄いかもしれない。
ちなみにほかの話読んでみてもわかると思いますが「リンリンリリンとベルは鳴らない」がお気に入りです。
私は今回あえて長富蓮実を2021年に16歳の女の子として召喚したので、ほかの方の長富蓮実像より限定的な書き方をしたかなと思っています。『現代に舞い降りたレトロ趣味のアイドル』なので、レトロな思い出をみんなと共有できるんではなくて、現代の価値観でレトロを解釈する女の子、という感じの方で書いていきました。それが私の趣味なのかもしれません。
『蓮実ちゃんカット』という響きが好きで、そういう話を書いてみたいな、と思ったのがきっかけだった気がします。どうせだから前に書いた話の女の子を登場させて、話に繋がりを感じるのも良いよな~と思って構造が決まりました。
作中ゲームマニアの話が出てきますが、これに関しては実際にレトロゲームマニアのフォロワーが居たので、その方に深夜3~5時間くらい通話しながらカセットを紹介してもらいました。
どのゲームも背景や奥行があって面白そうでしたが、知名度の高さと、カセットの表面のコピーに『そして伝説へ…』という文章があったことから、蓮実ちゃんが投稿したゲームはドラクエⅢになりました。
ちなみに今本当にレトロゲー収集家が増えているようで(インテリアとして飾る人が多いようです)、昔数百円で中古で手に入ったものが三倍くらいかな? に値上がりしているようです。インスタのレトロゲームタグもマニアな人御用達という雰囲気ではなくなっているようで、かなりたくさんの人が投稿しているそうです。現実に蓮実ちゃんが投稿していても埋もれてしまった可能性のほうが高かったですが、小説は小説なのでああ書きました。
この作品を書いているときにも作詞をして、これは……毎回書くかもしれない、と覚悟を決めたら、なんか書かなくてもよくなりました。不思議ですね。
この作品に出てくる男の子も私の思春期像が出てるので、やっぱり天邪鬼な感じの男の子になりました。どうしても今時のJK(砂塚あきらちゃんみたいな感じ)みたいなのが書きたいけど、三本も似たような年齢層で書くのはなあ……とちょっと考えていました。
この話は難産でした。一月には書き始めてたのに書けたの三月くらいだった気がする。もう少し長く書きたかったんですけど、序盤に書きたいこと全部詰めちゃったので後半やりたいことがなくなってしまいました。
最初は、途中から主人公の女性がネットで炎上する話になりそうだったんですけど、考えてても読んでみてもあまり楽しい話にならないなと思ったのでボツにして、主人公に変化が欲しいんだけど見つからないと友人に相談したところ「蓮実ちゃんに偶然会うとか?」と提案されたので良さそうだなと思ってそれにしました。
TVerをきっかけにして長富蓮実を知ってフォローするOLって概念が書きたくて……あとテレビ番組でテロップに脚注が付く長富蓮実、面白くないですか。私はめちゃくちゃ好きです。
どうしても今時のJKが書きたくて、最後に出たアイデアがこのネタでした。でもほかのネタが具体的にならなかったので、先に書きあがりました。メモ帳のプロパティを見た感じ、03月28日にデータ作って四時間で書き上げてるみたいですね。
この話は正確に言うと「長富蓮実のファン」ではなくて「長富蓮実のファンだった女の子」の話です。後味が寂しいので最後に持ってくるのは良くないかなと思いましたが、最後に出たアイデアなのでまあこの順番でいいかなと思いました。収録順はまんまアイデアが出た順です。
今時のJK像なのですが、一言で言うと「ちょっと変わっている個性的なジブン、かっこいい」系のイメージです。最近の子が使っているSNSのことを全然知らないので、調べながらとりあえずTikTokでいいかなあ……と思いながら書きました。ざっと調べてみて昭和レトロから平成レトロに移行している子や、韓国アイドルの子供時代のものにハマる子が居ることが出てきたのでそういう子にしてみました。
学生時代の女子特有の「名前で呼んでる子よりも苗字呼び捨ての子のほうが悪友感ある」みたいな感じで、斎藤と田中は斎藤と田中のままでした。
斎藤は一歩踏み出すことができれば、田中との仲を続けられたはずなのに、それができなかったんですよね。この「あーあ」て感じの女女の話が好きなフォロワーが居たので「長富蓮実小説を書いてたはずなのになぜか女女を書いてる……」て話を聞いてもらいました。
正直書きあがったとき、「これを長富蓮実小説として出していいものか……」と思いましたが、まあ、他に六本書いてるんだしいいでしょ、て思って出しました。厚い方が嬉しいし。
もともと「蓮実親衛隊の母を持つ若い女の子が冷めた目で母を見ていたが、長富蓮実のメディア露出が増えたことにより見直す」みたいな話にしようと思っていたアイデアだったのですが、フォロワーと通話していたときに「冷静になって主人公の年齢を考えてみたら30くらいになりそう」「子持ちの女性が娘から蓮実ちゃんの歌を聴くとかどうだろう」「なにそれ良すぎる」といった流れで変更になりました。
まあ蓮実ちゃん自身が母親から昭和歌謡を聴かされてという流れなので、もう少し若くしても成り立ったかもしれないんですけど、若い娘が居るお母さんが別の若い娘に入れ込んでいるのはなんかちょっと書きづらいなあと思ったこともありました。
芽依ちゃんはまだ親衛隊ではないのですが、後々お祖母ちゃんに連れられて親衛隊に入るのかもしれません。私にしては微笑ましい話だったなと思います。
書き始めたのは四番目だったんですけど、書きあがりは最後から二番目になりました。
これを書いている途中に蓮実ちゃんのSSR2が来て、これは……どっかで入れるしかないだろう! となってどうにかして入れ込みました。蓮実ちゃんが若い女の子の恋を応援するのを楽しんでいるというのが新鮮でした。
この作品だけは『Merry go laundry』の歌詞を書いていません。でもSSR2からフレーズを持ってきました。いつか蓮実ちゃんのソロMVが観たいなとしみじみ感じさせられました。
この作品を書いているときに、そういえば作品ごとでみんな蓮実ちゃんの呼び方違うな、と思いました。人が違えば距離感も変わって呼び方も変わるの、なんだか良いですね。
この作品はもう少し具体的な長ったらしい純文学みたいな話にしたかったんですけど、いかんせん50~60代男性の解像度が全くありませんでした。さっぱりしましたね。
私の父がちょうどその世代なので、参考に学生時代の話を聞きたかったんですけど、何も覚えてないんですよねえ。
裏設定として高橋桜子さんは『マイナス27等星に照らされて』の主人公のつもりです。学生時代アイドルの真似っ子してちやほやされた女の子が、お祖母ちゃんになってから当時真似してたアイドルの面影を感じるアイドルの追っかけをしている……みたいな感じ?
当初一作品一話の短編を出す予定だったので、短編集としての表題を決めなくてはならなくなったとき、とても困りました。
友達と出掛けてしゃべりながら、あーでもないこうでもないと十個くらい案を出した後、ふと思いついたのが『長富蓮実とあたし』でした。これが奇跡的にしっくりきたので、採用されて今に至っています。
途中で浮かんだ『蓮実マニア』は雑誌のタイトル案として保留になり、2022年05月08日現在ではまだ企画途中になってますが、いつか形にしたいと思っています。
『マイナス27等星に照らされて』も途中で浮かんだ案の一つでしたが、短編の一つとして書いた方がいいなと思いました。
実際「あたし」が主人公の話は限られていますが、なんか、「わたし」や「私」よりもちょうどよく力が抜けていていいなと思っています。
特に一個目の話が表題と近い印象なので、良い感じかな。
ロゴというか、タイトルの演出をどうするかでも迷いました。-Hasumi and Me-をつけたら今風お洒落になる予感はしましたが、横書きでないと良い感じにならなかったのと、帯をつけるなら横書きはおさまりが悪そうという都合があって、サブタイ? はつかなかったです。
表紙の女の子は謎めいた長富蓮実のイメージが一つと、蓮実ちゃんカットをしているファンの女の子のイメージ両方が重ねられているので黒塗りのイメージになっています。
かなりお気に入りです。どうせ小説同人誌出すなら文庫本一択なので、今後も本を出すならカバーや帯が付いているちょっと厚めの本を出したいです。お店屋さんごっこが好きなのでなんかこう……プロっぽいことがしたいんですよね。あくまで「ぽい」ことだけですが。
だいたい二週間くらいあれば本ができると思って、04月20日くらいに入稿すればいいかな~て思ってたんですけど、当初使おうとしてたワンブックスさんがどうやら03月27日時点でGW分の入稿が終了してました。それに気づいたのが04月15日くらいでした。
やっばいと思って文庫本のカバーと帯がつけられる印刷所を探して、最終的にコミック応援.comさんになりました。帯をつけるつもりだったんですけどなしになりまして、でもないビジュアルになった結果「ちょっとレトロな文庫本」感は増したかもしれないので良かったかな~と思っています。
イベントに出るということで、名刺の印刷や敷き布の印刷をしたのも楽しかったです。
ほんとはグッズとかも出したかったけどいい感じの案が出ませんでした。まあ小説が出せたんだからいいかなと思います。次があったらしおりとかアクキーとかも出したいな~。いつかまたイベントができると良いですね。